ビブリオバトルの公式ルールに書かれていないこと
ビブリオバトルの公式ルール
ビブリオバトルには公式ルールがある。
ビブリオバトルは公式ルールに書いてあることを必ず守らなければならない。
発表時間を短くしようとしたり(発表時間を1分にしようとするなど)、質疑応答の時間をなくそうとしたり(発表だけで終わってしまう)、投票の過程をなくそうとしたり(チャンプ本を決めようとしない)、などはよく見られる改変のパターンである。
「公式ルールのままだと難しい」という意見がたまに寄せられる。
あるいは雑誌の記事のタイトルとして、本の紹介記事にビブリオバトルという名称をつけるパターンも見られたりする。
こういうのはゲームとしてビブリオバトルを楽しむわけではなく、なんとなくの「本の話」といったニュアンスで記事のタイトルに用いているようである。
あくまでもゲームの名称として用いてほしいわけなのだけれど、ビブリオバトルは用語として目を引きやすく、安易につかいやすいという特徴もあるようだ。
こういったルールの改変をした場合にはビブリオバトルという名称をつかわないでください(公式ルールを守る形で名称を利用してください)とビブリオバトル普及委員会ではお願いしている。
細かいようだけれど、ビブリオバトルの普及過程でそのイメージを守るための取り組みでもある。
ビブリオバトルの公式ルールに書かれていないこと
ビブリオバトルの公式ルールは必ず守らなければならないが、公式ルールには書いていないことも多い。
たとえば「誰とやるのか」「どこでやるのか」「どのような形式でやるのか」などの条件については、公式ルールにはいっさい書かれていない。
ビブリオバトルはアレンジの余地を広く残している。そのため、さまざまな形式のビブリオバトルが全国各地で生み出されている。
発表本を選ぶにあたり、テーマを設ける「テーマしばり」などはもっとも簡単な条件設定だろう。
「英語でビブリオバトル」の取り組みはつい先日に書籍化もされた。
2冊の本を紹介する「ダブルバウト・ビブリオバトル」はBiblioEi8ht(ビブリオエイト)さんによるおもしろいアレンジの一つである。
参加条件が「着物を着ること」となっている「着物でビブリオバトル」。
参加条件が「妖怪好きであること」となっている「妖怪ビブリオバトル」。
いろんなビブリオバトルのやり方を考案していて、
「社会科見学×ビブリオバトル」の組み合わせを楽しんでいる「ツアービブリオ」。
国内最高所での開催を目論んで富士山山頂まで登山してビブリオバトルまでやっている。
「紹介本が100冊になるまでビブリオバトルを繰り返す」という耐久性が求められる「100殺!ビブリオバトル」。
こちらも耐久的な「24時間耐久ビブリオバトル@オンライン」。
こういうアイデアを持ち寄ったビブリオバトルの開催事例を見るのは楽しい。
ビブリオバトルは実際にやるのも楽しいけれど、いろんな人たちが考える開催方法を知るのも楽しい。
みんながそれぞれ公式ルールを守りながら自由にビブリオバトルを楽しんでいる。
「◯◯とビブリオバトル」の組み合わせを考える。
どういう本を紹介するのかに条件をつける、「英語のみで発表する」みたいにつかえる言葉を制限する、実施する場所を確定する、参加条件を制限する、などなど。
ビブリオバトルの公式ルールに則った上で、何らかの条件を付加していく。
これまでにない新しいビブリオバトルの楽しみ方はまだまだ考えられると思う。
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